昨日から厨子展が始まりました。
厨子は、もともとは経典を入れていた書棚のようなものでした。
近年は、小型の仏壇として使われることが増えています。
今回展示している厨子は、群馬の作家・狩野笑雲氏が製作したものです。
数十年かけて集められた、特別な模様(杢)の出ている木を使い、
一つ一つ手仕事で丁寧に作られています。
(↑縮杢【ちぢみもく】という模様が特別に細かく出ています。)
漆塗装のものは、国産の上質な漆が十数回と塗り重ねられています。
製作者の狩野氏は、きこりの店の木材のセミナー等で講師をしてくださったり
木に関して、工芸に関してなどさまざまなことを長年お教えくださっている方です。
その教養の深さや、考え方、作品などに心を動かされる人が多いです。
9/16(日)は氏をお招きして、厨子製作に関するお話を伺います。
なかなかない機会なのでぜひおいでください。
展示は23日まで行います。
期間中は一部作品が特別奉仕価格となっております。
↑高さ30cm程度のちいさな厨子。塩地という木です。