11月5日~6日にこねばち教室が開かれました。
こねばちは、手打ち蕎麦の粉をこねる鉢です。
講師は、この道約50年の平野和利さん。
こねばちは、桧枝岐では「はんぞう」といいます。
冷蔵庫がない時代に、食べ物をいれて貯蔵するものだったからとのこと。
さっそく、栃の丸太から、粗彫りまでの実演です。
特別な定規で丸を描きます。
鉢になる部分の外側をチェンソーで切り落とします。
丸の内側に木目に対して直角に筋をいれます。
これは、長さと深さが難しく、勘でやるのはまさに名人技。
丸ノミやヨキで、たたくと中の部分がとれます。
これは、木目に直角で木の繊維が切れたからです。
面白いように(名人だからですが)パカンパカンととれて最後の1枚に。
あら彫りがだいたい終わって、鉢の形になってきました。
叩き落した材はきれいな半月形をしています。
では、受講生さんも一緒に粗彫り材の仕上げ彫りにとりかかりましょう。
仕上げだけでも1日以上かかることがあります。
次の日、きれいに出来上がりました!
おいしいお蕎麦を打ってくださいね。